カフェのメニューで、「デカフェコーヒー」や「カフェインレスコーヒー」という文字を見たことがある方は多いのではないでしょうか。
「デカフェコーヒー」や「カフェインレスコーヒー」とは、本来カフェインが含まれているコーヒーからカフェインを取り除き、カフェインをほとんど含んでいないコーヒーのことです。
海外では一般的に飲まれていましたが、最近は日本でもデカフェ/カフェインレスコーヒーが定着してきましたね。
今回はデカフェコーヒーの作り方や安全性についてみていきましょう。
デカフェとは
デカフェとは「カフェインを取り除いた」という意味ですが、ヨーロッパでは「コーヒー豆中の0.2%以下のカフェイン含有量」という基準が設けられています。
カフェインは睡眠の妨げになったり、健康や美容にあまりよくないという副作用もあり、特に妊娠中や授乳中の女性は控えるようにしていますよね。
カフェインを控えたいけどコーヒーは飲みたい!という方にとってデカフェはとても嬉しいものですが、いったいどのようにして作られているのでしょうか。
カフェインが含まれている普通のコーヒー豆をデカフェ処理する方法は3つあります。3つのデカフェの作り方についてご紹介していきましょう。
デカフェ作り方①有機溶媒抽出(薬を使う)
有機溶媒という化学薬品を使う抽出方法は、ドイツで開発された世界初のデカフェ方法であり、現在海外では一般的な方法として用いられています。
蒸気で膨らませたコーヒー豆を充填し、そこに「ジクロロメタン」という化学薬品を通してカフェインを抽出します。
安価にカフェインを抽出できる一方、カフェイン以外の成分の損失が大きいため風味の面で劣ること、また化学薬品を用いるため消費者が安全面での不安を抱きやすいというデメリットがあります。
デカフェ作り方②水抽出、スイスウォーター式(水と薬を使う)
こちらはコーヒー豆に水を通して、カフェインを水溶性成分ごと抽出し、そこに有機溶媒を用いてカフェインを抽出する方法です。
①の方法と比較するとコーヒー豆が直接化学薬品に触れないため安全性が向上し、二段階での抽出工程を踏むためカフェイン以外の成分の損失を抑えられるというメリットがあります。
デカフェ作り方③超臨界二酸化炭素抽出(二酸化炭素を使う)
超臨界流体という状態にした二酸化炭素を用いてカフェインを抽出する、比較的新しい方法です。
抽出に用いた二酸化炭素の除去は、常温に戻すことで容易にできるうえ、万が一残留しても安全な媒体です。
化学薬品を用いないため安全性がとても高い一方、コストがかかるというデメリットがあります。
安全性の高いデカフェの作り方は?
以上3つのデカフェの作り方をご紹介しましたが、日本では化学薬品を用いてカフェインを抽出することは法律で禁止されています。
したがって国内で購入するデカフェ/カフェインレスコーヒーに関しては、海外で一般的に使われている「ジクロロメタン」等の化学薬品は使われていません。
ちなみに日本のスターバックスでは、②のスイスウォーター式が採用されているため、安全面でも比較的安心できます。
海外のお土産で頂いたデカフェや、海外旅行先でデカフェを注文する際はすこし注意が必要です。
デカフェのなかでは、③の二酸化炭素を用いたカフェイン抽出法が最も安全といえますが、「たんぽぽコーヒー」のようにもともとカフェインが含まれていないノンカフェインコーヒーが一番安全かもしれませんね。
ちなみに日本で売られているデカフェは95%以上カフェインを除去しているものが多いですが、ノンカフェインコーヒーとは、カフェインを全く含まない原材料から作られているコーヒーのため、カフェイン含有量は0%です。
こちらもおすすめです。
これからカフェインを気にしてデカフェ/カフェインレスコーヒーを飲むときは、ぜひその抽出方法にも注意してみてください。
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